子どもがネットにSOSを求めることは誰にも止められない
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子どもたちにとって
ネットの人は、優しいです。
ネットの人は、黙って話を聴いてくれます。
ネットの人は、自分の味方になってくれます。
しかしネットには善い人の振りをした悪い人がいます。
だから座間殺人事件が起きたのです。
だから大阪女児誘拐事件が起きたのです。
カウンセラーがしばらくの間、SNSで子どもの話に共感を続けると
子どもは「この人は善い人」と思い込みをしてしまいます。
そして「この人と直接つながりたい」との欲求がこみ上げてくるようです。
SNS相談に何度か訪れた子どもたちの中には
SNSピアサポーター(学生)と直接つながりたいと
メッセージを送って来る子も少なくはありません。
その場合、それは出来ない旨を明確に伝えます。
SNSピアサポーターが子どもたちと
直接つながることは絶対にないよう管理されています。
コミュ輪とエースチャイルド社と共同開発した優先休載型SNS相談システムでは
相談者のSNSのIDやプロフィール写真等は、全てのカウンセラーには見ることが
出来ない仕様となっています。この仕様はSNS相談の告知をする資料に、その旨を
明記して子どもたちが、安心して相談してくれるように告知をしています。
※SNS相談にはスマートフォンは用いず管理されたPCを利用しています。
明確な目的を持った悪意のある人は、念密に計画を立てて
子どもを操るがごとく弱みを握り面談まで導きます。
その結果、悲しい事件が起きているのです。
だから、子どもたちが
安心して相談が出来る場を常設しておく必要があります。
子どもたちはどうしてネット上の人に心を許してしまうのか?
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SNS相談の日本初のトライアル(2017年)では
1日の相談件数が(電話+メール)相談の約100倍あったそうです。
子どもたちは電話よりも、メールよりも
「SNSの方が相談しやすい」と思っていることは数字が物語っています。
そして年々、SNS相談は色々な分野で取り入れら拡大しています。
2020年には、新型コロナウイルス感染拡大の中では
各地の行政が相談窓口として開設しました。
内閣府の子供・若者育成支援や
厚生労働省の自殺対策事業としても
支援窓口としてもSNS相談が取り入れられています。
このようにSNS相談の需要が高まる背景には
ネット上の人に心を許しやすい要素があるのかもしれません。
SNS相談は今までとの大きな違いは
文字会話であるため話が苦手な人でも
落ち着いて自分の気持ちが伝えられること。
メール相談とは違いタイムリーにレスポンスがあること。
非対面であること。
身を明かさないまま相談できること。
場所を選ばず電車の中などからも出来ること。
これらの環境が整っていることでSNS相談では
相談者が緊張せずに自分のペースで相談できる要素が揃っています。
ネット上で相談できる仕組みには
相談者にとって安心できる条件がいくつもあるため
リラックスして相談できるので心を許して本音で語ってくれます。
どうして 子どもたちはSNSの方が相談しやすいのでしょうか?
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私たちが実際に子どもたちからSNS相談に対応した体験から
子どもたちが電話相談やメール相談よりも
SNS相談を好む理由を考えてみました。
SNSからカウンセラーにアクセスをしているので
相談者(子どもたち)からすれば「知らない誰か」なのです。
人は誰でも、自分が誰か知らない人。
顔を合わせることもないと分かっている人。
そして、相手には自分が何処の誰だか分からない。
こんな前提であればこそ、本音が話せることもあります。
SNS相談は、学校から配布されたQRコードからアクセスするので
危険を感じることもなく、安心してアクセスをしてくれます。
主に自治体が主体となって行っているケースが多いので
自分の話したことを拡散される不安も感じずに話を聴かせてくれます。
子どもたちの中には、友達に相談したらクラスで拡散された。
被害情報として受け取った経験のある子もいれば
経験そのものをしている子もいるでしょう。
少なくとも身近人に相談したら
拡散されるかもしれないことは情報として知っているでしょう。
だから、子どもたちはネットに相談するのです。
子どもにとってSNS相談が、どうして必要なのか?
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ニュースを見ると、子供たちのネット利用に関するトラブルが目にとまります。
子供たちは答えを求めてもネットの中を歩き回ります。
時には静的なテキスト情報だけではなく
リアルにレスポンスのあるテキスト情報へ流れることもあります。
また、音声情報へ発展して、知らない誰かと面談に至ることもあります。
子供たちの話に丁寧に耳を傾けていると、このような行動をする背景には
「助けを聞いてもらえない環境があるからネットに助けを求める」
このような環境があることが分かって来ます。
子供たちの意見には
ネットは黙って私の話を聞いてくれる。
友達間では失敗が許されないので広く浅く付き合う。
一度、関係性を崩すと修復できない。
相談したら相手に迷惑かけてしまうと思えちゃう。
だから、ネットに相談する。
自分を知らない人は優しい。
喧嘩の後、自分は悪くないと思いたいので、知らない人に同情を求める。
このような子供たちの事情から
ネットに助けを求める行動に出るようです。
この行動を止めることは、誰にも出来ません。
だから安心してネットで相談できる環境整備が必要なります。
子どもとのペースで相談に乗ってあげられる環境づくり
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子どもたちは日常生活の中でSNS相談にアクセスして来ています。
そして、SNS相談をしていることは
多くのケースでは親は知らないでしょう。
ですから「ご飯だよ」と言われれば
スマホを置いて食事をするでしょう。
「お風呂に入りなさい」と言われれば
相談の途中でもお風呂に入るしかありません。
時には、相談をしていたら塾の時間になってしまった。
そうなったら子どもたちの中には、何も告げずに塾に行く子もいます。
相談を受ける側(SNSピアサポーター)からすれば、突然返信がなくなります。
そして1時間くらいした時に「ただいま」とメッセージが届きます。
「どうしたの?」と聞くと、初めて「塾に行ってた〜」と教えてくれます(笑)
なるほど!とSNSピアサポーターは同世代だから
この言動に何の疑問も感じずに「お帰り〜」と迎え入れてくれます。
このような子どもの日常生活にマッチングする
子どものペースで相談可能なシステムを子どもたちは求めています。
悩める子供たちを救う優先救済型システム
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各地で行われていますSNS相談では
1人でも多くの子どもたちの相談に対応が出来るように
一定時間アクセスがない子には、相談の打ち切りをして
次の相談者たちに対応するルールを設けているようです。
それでも全ての相談者に対応できない実態があるのは
予算の関係でカウンセラーの確保が困難な状況にあるからです。
私たちは、このような未対応案件をゼロにすることは出来ないか
研究を続け優先救済型システムの構築に成功しました。
優先救済型システムでは、深い悩みを持つ相談者を
優先的に対応が出来るようにキーワード検出によって
膨大な相談者の中からでも見つけだして対応することが出来ます。
そして、レスポンスがない相談者を保留しながら
他の相談者に対応できるシステムも同時に開発を行い
100%対応を実現することが出来ました。