大学生が教えてくれた親世代から見た まさかの子どもたちの常識

目次

世の中は変化しないと進化していかない!

学生から出てくる言葉にドッキとさせられることがあります。

あるフォーラムでは中高生、大学生、保護者と集まりました。
中高生グールプに大学生がファシリテーターとして入りました。
子どもたちのグループにも、大人グループにもPadを渡して
会場では参加者の意見交換ができる環境で行われました。

「世の中は変化しないと進化していかない!」
この言葉に込められた学生のメッセージには
私たち大人は、考えさせられるものがありあました。

大学生のポジションだから見える
子どもの気持ちと大人の気持ちがあるのでしょう。

親世代の価値観では否定したいことも
大学生から見れば「そこは分かってあげてよ」と思うこともある。

中高生では説明できない事情や背景を
大学生フィルターを通して子供たちの気持ちを受け入れてあげたい。

そして大学生フィルターを通して
大人の考え方も子どもたちに伝えられる環境があったら良いですね。

中学2年生の妹とお母さんの会話を聞いていて
話が噛み合ってないことが時々あるのでフォロしてあげる

話が噛み合っていない理由は
お母さんの普通や常識と中学生の普通や常識が違うから!

親子の会話を聞いていると助けてあげたくなる。
SNSについて、お母さんが注意をしている時に感じたけど
親世代のSNSは連絡ツール
若者世代のSNSはコミュニケーションツール

SNSの前提が親子で違うから話が噛み合わないと言うか
伝えたいメッセージが相手には入っていかない。

親子の見解の違いは分かるけど・・・・
「世の中は進化しているよ」と、お母さんに分かって欲しい。

妹との年齢差がちょうど
親子の会話を冷静に観られるので毎日が楽しいです。
私は妹の御方だとお母さんは言うけど
私はお母さんも進化して欲しいと思っています。

学生さんは、こんな客観的な意見を教えてくれるからありがたいです。

ネットに助けを求めてしまう子どもたち

子供たちがネットでトラブルに巻き込まれるには何かの原因があるはずです。
原因を考えずに「禁止をすればよい」と考える人も少なくありません。

それは、問題の先延ばしをしているだけで根本的な解決には至りません。
本当の原因を見つけて、改善をしない限りリスクは繰り返されます。

根本的な解決をするには

  • 事実を受け入れること
  • 原因を追及すること
  • 改善策を提示すること
  • その策を皆で共通理解をすること

子どもたちを守るには、子供たちの欲求を制しするのではなく
どこから、その欲求が芽生えて来るのかを知ることが大切です。

そのためには
子供たちがネット上で行っている事実を受け入れることから始めます。

ネットトラブルがなぜ起きたのか?
考えてみると、多くは子どもたちの欲求にたどり着きます。
○○したい。○○が欲しい。○○と逢いたい。
○○はしたくない。○○は避けたい。○○は嫌い。

このような感情がベースにあるから起こす行動が
リアルであったり、ネットであったり、どこかに現れることになります。

素直に疑問を検索してみると、想定外のことを発見する。
それを掘り下げた時に、悪意はまったくないけど法に触れてしまった。
そんなトラブル事例も少なくはありません。

友達には、相談したくないのでネットに書き込んだら
丁寧親切に教えてくれる人と出逢った。

オープンチャットで会話をすれば
誰に見られるから分からないとアドバイスを受け個人的に繋がった。

ここまでの話は耳にします。
問題は
稀に悪意を持っていた人と繋がった時は、面談へとの流れが起きる。

トラブルに発展するケースには色々あるので一概には言えませんが
トラブルに発展するプロセスの中で
何かに気づけば、回避できたであろうと思われるチャンスはあったでしょう。

面談にまで至らないよう改善策が必要になります。

そもそも論をからすれば
安心して相談できる環境がいつでもあれば
知らない人に相談しなくても大丈夫なのです。

公的な組織がSNS相談を常設できれば
子どもたちは、いつもで安心して相談できるようになります。

大人から見たまさかの子どもたちの常識

学生の意見は大人からすると新鮮と言うか驚かされます。
結果だけを聞くと、理解不能なことも
大学生から説明を受けると納得できることもあります。

それは
子どもたちの考えに寄り添える感覚を持っていること。
そして大人目線での意見も子どもたちに伝えられる力があること。

こんな立ち位置にいるからかもしれませんね。

ところで「Z世代」って聞いたことありますか?
1990年後半から2010年位に生まれた世代を指すそうです。

これはアメリカのマーケティング会社の調査によるもので
世代別の傾向から商品構成などの参考にするための情報とされています。

Z世代の特徴の傾向の1つとして「パラレルで物事ができる」
スマホでオンラインゲームをしながら、テレビを見ながら
他の友達とLINEをするなど同時に物事が出来る世代とのことです。

今の小学生高学年から大学を卒業したくらいまでがZ世代に当たります。
同じ感覚を持った世代同士だから、気持ちが分かり合える。

そんな学生だから、対応している相談内容は
ピアサポート的に優しいさが伝わって来ます。

だからきっと、子どもたちも癒やされてリピートしてくれるのでしょう。

Z世代に共通した意見に
「ネットは黙って自分の話を聞いてくれる」と言います。
この意見に大人で共感できる人は、どれくらいいるのでしょうか?

どうして、子供たちが黙って自分の話を聴いて欲しいのか?

「自分を知らない人は優しい」と子どもたちは口を揃えていいます。

中高生の学校での交友関係に関する悩みを聞いていると
大人では理解できないようなことが
子どもたちの中で普通な出来事として教えてくれます。

「ネットは黙って自分の話を聞いてくれる」
それは自分のことを知らないから、何も言わずに共感してくれるそうです。

友達と喧嘩した時、別の友達に相談すれば
中立的な意見が出て来て、自分の悪いところも指摘を受けるけど
ネットの人は、自分の悪いところを知らないので
自分が喧嘩した人の不満を全開で話しても黙って話を聴いてくれるから

「自分は悪くない」と思えるから、安心して寝られる。

また別の考え方では
「相談したら相手に迷惑かけてしまうと思えちゃう」
自分の愚痴を友達に聴いてもらうことが申し訳ないので
ネットの人に聴いてもらえば、自分の気持ちはスッキリする。

それに、リアルの友達に相談したら
もしかすると他の友達に伝わってしまうかもしれない不安もある。

だから、ネットに相談した方が安心だと言う意見もありました。

他にも
「友達間では失敗が許されないので広く浅く付き合う」
「一度、関係性を崩すと、修復できない」

だから、リアルには深い悩みを相談できないからネットに相談する。
親世代からすると信じられない中高生の発言も
大学生からしたら、抵抗もなく共感が出来るようです。

ネット問題は文化づくり

LINEを使ってないと「いじめられるのは おかしいのではないか?」と
Padに書かれた大人からの質問に大学生から意見が出ました。

学校でLINEの話題になることはある。
LINEを使っていない子をハバに普通はしない。

LINEの話をしている時に
自ら疎外感が芽生え仲間に入ろうとしない子はいた。
逆に「教えて」みたいな感じで入ってくる子もいた。

本人のスタイルであって、
大人視点で、自分の子どもにスマホを与えないで
自分の子どもの周りにいる友達を責めるのは辞めてほしい。

スマホを持つことが悪いことのような概念は
環境が変わっていることに気づいていないから
そう思えるのではないかと、大人にも進化して欲しい。

厳しい意見も聞かれましたが
私たち大人は自分の価値観を子どもたちに押しつけるのではなく
子どもたちの交友現場と向き合い、色々な角度から見つめ直してから
子どもたちへメッセージを送った方が良いのかもしれません。

SNSを 子どもから奪うことは 与えるより怖いこと!

日頃、友達との交流でSNSを使っていることは親も知っているはず。

ある日突然、悪いことをしたからと
スマホを取り上げることだけは考え直して欲しい。

なぜならば
友達の交流を一切絶たれてしまうのと同じです。
大人だって、スマホがなくなったら困りますよね。
それは子どもでも同じです。

スマホを取り上げられること
友達との絶交を強制的にするのと変わりません。

その心境で反省しろと言うことに無理があります。
共感もなしにルール違反をしたからと問答無用に罰を与えることは

体罰が批判されていると同じで
苦痛以外の何ものでもなくて
反省するよりも反発の方が大きくなると思います。

何が、どうして悪いのか説明することの出来ない先生が
体罰によって従わせようとする卑劣な対応方法だと思います。

学生のこの意見にも考えさせられるものがあります。
大人は子どもの頃、体罰を経験したり、見たりして来ています。

体罰は愛の鞭ではなく、単純に犯罪です。
時代の変化によって、しつけ、教育に対する考え方にも変化があります。

子どもと向き合い
何が、どうしていけないのか
誰に、どんな迷惑を掛けるのか
これが子どもに伝わる方法を考えることが大切だと思います。

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